<株式会社ダイワ様>は、福岡県福岡市を拠点に足場施工を中心に、太陽光発電設備工事なども手掛ける建設会社様です。建築現場の安全性と作業効率を高めるビケ足場の設置・メンテナンスにおいて豊富な実績を誇り、現場の状況に応じた最適な足場を提供されています。このたびキズクを活用した業務改善により現場の生産性向上と情報共有の円滑化を実現されました。今回はその具体的な取り組みについて詳細を伺ってきました。
─── Kizukuを知ったきっかけは何ですか?
高田氏 きっかけはネット検索でキズクを知りました。
─── 導入前はどのような課題がありましたか?
高田氏 現調や工程把握の手間、手戻りのロス、品質確保などが当初の課題でした。
現場で物が壊れていたら「足場屋さんがやった?」というような憶測がかなり頻繁に起こるものですから、組み立て前・組み立て後、解体前・解体後は、必ずデジタルカメラで写真を撮るように指示をしていました。
それをスタッフが会社に戻ってきてパソコンに取り込んでいたんです。ただ最近はデジタルカメラの高画質化に伴ってデータ容量も大きくなり、その作業もかなり大変ですし、移動時間中の空いた時間に何かできないか、そういった事からクラウドサービスで現場情報を簡単に共有できるシステムが欲しいなと思い探しているところでした。
─── キズクを導入いただくことになった「決め手」はどんなところだったでしょうか?
高田氏 地図画面にピンを立てて位置情報を共有できる事ですね。住所検索だけでなく、詳細な位置をスタッフと共有できるというのがすごく便利だと思いました。新築物件は、住所・地番がない所が多いので特に助かります。あとは写真を自動でリサイズ(データ軽量化)してくれるところもいいなと感じましたね。
─── 導入時はどのような取り組みを行いましたか?
高田氏 まずは1つの営業所を選び、スモールスタートで導入を始めました。最初にいろいろな課題を洗い出しながら、徐々に営業所の数を増やして、最終的には全社に展開していったという流れです。
社員だけでなく、かなり多くの業者様にも実際に使っていただいていますが、新しいシステムを導入する際には、やはり「えっ、大丈夫かな?」というような戸惑いの声もありました。
ただ、「これを使えば業務が楽になりますよ」という点をしっかり伝えることで、徐々に受け入れてもらえました。問い合わせなども多くありましたが、導入当初に想定していた形での運用が定着するまでには、だいたい半年ほどかかりましたね。
─── では、運用に際して工夫された点はありますか?
高田氏 各機能の説明はしっかり伝えましたが、ルール化とかはしなかった気がします。各営業所でいろいろルールを作って、使っていく中で流れが自然と出来てきたという感じですね。ルールを作ったら伝えるのも管理も大変ですので。チャット感覚で気軽に使ってもらいたいと思っていました。
─── 導入後はどのように課題が解決されましたか?
高田氏 基本的には図面のやり取り、写真のやり取りといった現場情報ですね。予想以上にハウスメーカー等の元請様がキズクを使い始めるようになったというのは意外でした。あとアカウントの管理が大変でした。社用アカウントとは別アカウントを立てる社員には、「こちらで一括管理していくから」と整理をするところで苦労した部分がありました。また、工夫してるところは、元請様ごとにプロジェクト(カテゴリー分けできる機能)を作成し、それぞれの元請様ごとの現場を紐づけ、検索しやすい工夫をしています。
─── 今後のキズクへの要望、期待していただいていることなどございますか?
高田氏 当社は他のビルダーさんに比べて取り扱う現場数がかなり多く、しかも短工期の現場が多いので、一括編集機能や、詳細画面からそのまま次の物件に遷移できるボタンなど、そういった機能があると助かるなと思っています。
また、現場の配置は前日の午前中に決まることが多いため、まだ配置が決まっていない物件が一覧で並んでいる中で、協力会社様や社員のチームで誰がどこに行くか、といった人員配置の作業も、「キズク」を通じてもっとスムーズにできるようになると嬉しいですね。
「キズク」導入前に思い描いていた理想の姿に対して、すでに8割方は実現できていると感じています。残りの2割については、いろいろと乗り越えるべき課題もありますが、今後は工程管理までしっかりできるようになれば、現場も管理側もさらに快適になると思っています。