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    Kizukuで毎日現場の状態が
    見え、
    1現場当たり3回の
    会議廃止に成功

    永代ハウス株式会社

    [年間棟数] 50棟
    専務 山頭氏
  • <永代ハウス株式会社様>は、経験豊富な職人さんたちの確かな技術で建てる日本伝統の家を、創業時から一貫してご提案されている住宅会社様です。この度のKizuku導入では、現場環境や関係者の意識に大きな変革を成し遂げられました。今回は、その方法や取り組み方についてお話を伺いました。

  • Kizuku導入のきっかけ・決め手

    “不安を払拭する丁寧で迅速な導入相談と背中を押す一言”

    ───  Kizukuを知ったきっかけは何ですか?

    山頭氏 福岡で行われた建材メーカーさん主催の展示会でKizukuを知りました。多くが建材を出展されている中で、現場運営をサポートするシステムを熱心に売り込みしている営業マンの姿は、特に目に留まりました。
    大げさでなく、運命的な出会いをしたと感じました。

  • ───  興味を持っていただいた背景として、どのような課題を抱えていましたか?

    山頭氏 対応している全施工エリアの施工基準を一律同じにできる体制を作りたいと考えていました。
    というのも、弊社は長崎県の離島を含むすべてのエリアと、佐賀県、福岡県の3県で施工を行っています。日頃から施工を依頼している職人さんたちは施工基準を共有できているので、安心してお任せできますが、地元採用である職人さんであると、規定通りの施工をお願いするためには、やはり現場まで出向いていく必要がありました。現場に確認に行く現場監督の移動時間や経費を考えると、非常に効率の悪い状態でした。

    課題:品質と効率化のバランス
  • 山頭氏 あともう1点。弊社は全て注文住宅のため、お客様のご要望による仕様及び図面の変更がかなりあります。施工内容の変更があれば、工程の変更・調整もセットで行う必要がありますが、その都度、天気や職人さんたちのスケジュールを加味しながらの工程調整は時間もかかり、他の業務への妨げにもなっており、改善が必要だと感じていました。

  • ───  なるほど。では、導入の「決め手」は何でしたか?

    山頭氏 以前別のシステムを検討していましたが、どこか腑に落ちず最終段階で導入に踏み切れなかった。今回のKizukuは第一印象として職人さんもとっつきやすく使えそうだと感じられたことと、導入に向けた相談への対応が丁寧で迅速だったこともあり、顧客心理の7段階※でいうところの〈信用〉のところまで到達できました。その上で最後の打ち合わせの場で「専務、決めていただけますか?」の一言で背中を押され〈決心〉。あの時、背中を押してもらえて本当に感謝しています。今では、最終7段階目の〈満足〉以上の〈大満足〉です。
    ※顧客心理の7段階:①注意⇒②興味⇒③連想⇒④比較⇒⑤信用⇒⑥決心⇒⑦満足

  • Kizuku導入・運用に対する工夫

    “ツールのみに頼りすぎない、大切なのはコミュニケーション”

    何よりも大切なのはコミュニケーション

    ───  導入前に不安だったことはありましたか?

    山頭氏 2点心配なことがあって。1つはスマホ等を持っていない職人さんへのフォローです。特にシステムが使えない高齢でベテランの方がKizukuの利用開始をきっかけに弊社から離脱するようなことは避けたいと思いました。
    もう1つは全体としてKizukuに慣れるまでの間のトラブルの心配です。例えば、「職人さんはKizukuで報告や連絡をしたけど、監督がそれを確認していなかった」というような問題が起きないかは気になりました。

  • ───  それらの心配に対して工夫された点があれば教えてください。

    山頭氏 Kizukuを使えない人、使える人それぞれに対して明確なルールが必要だと思いました。
    Kizukuを使えない人には、関係資料が確実に手渡し、FAXされるようにする。Kizukuを使える人でも、機械的なやりとりだけでなく、しっかりとコミュニケーションを取ることが最も大切だと意識してもらうため、Kizukuに頼りすぎずに電話もうまく並行活用するよう、Kizukuでの報告のみで終わるのではなく、送信前後で言葉がけをするルールを設けました。
    ルールが守られない場合にはKizukuの利用メンバーから外すというルールも作りました。Kizukuを便利に使っている分、ルール無視への抑止につながっています。また、ルールはこちらで決めるばかりでなく、募集し改善できる環境にしたく、社員専用・協力会専用のKizuku研修窓口のトークを開設しました。365日24時間相互に連絡ができるので、情報共有が活発になります。

  • 導入後の効果や改善された点

    “現場監督も職人さんも、有効な時間の使い方ができる環境に”

    現場の状況が毎日確認できるように!

    ───  使ってみて、効果は実感されていますか?

    山頭氏 現場監督には現場に着いたら必ず5枚写真を送信するように、職人さんには開始完了報告をルール化したことで、現場の状態がKizukuで毎日確認できるようになりました。おかげで、現場監督は現場に行く回数が減らせ、より効率的に時間を使えるようになり、ガソリン代などの経費も大きく削減できました。次の工程の職人さんたちは毎日投稿される現場写真や施工の開始タイミングが確認できることで電話回数が減り喜んでいます。
    それから、1現場当たり3回の会議を廃止することができました。1時間×3回分の時間が自身の仕事に充てられるようになったため、職人さんからありがとうの言葉をいただいています。

  • ───  その他想定していなかった効果などはありますか?

    山頭氏 令和1年12月1日からの道路交通法の改正による運転中の携帯電話使用の厳罰化に対し、電話回数激減が大きく貢献できているなと。あとは、来年2020年の民法改正に備えて、施工状況を証拠写真として数多く記録できること。後戻りできない工種部分も含めて1現場当たり約3000枚の写真を自社の品質として残すことができるので安心です。

  • これからKizukuに期待する点

    “環境が変わり、意識が変わり。今後更なる変革に期待”

    ───  今後Kizukuを利用する中で、期待されていることはなんですか?

    山頭氏 Kizukuの導入によって、現場環境が変わり、社内外全員の意識が大きく変わったなと感じています。例えば、営業担当者がお施主様目線で「現場に釘が一本落ちていました」とメッセージすると、釘一本100円もお客様のお金であることがみんなで認識できる。現場のコミュニケーションがより密に、でも軽快にできるようになって本当に満足しています。
    今後はより便利に使えるように他の仕組みへの連携や、スマホを持っていない職人さんともより円滑にやりとりができるような仕組みづくりを期待しています。