証紙貼付方式からの転換で現場が変わる、
福地建設が建退共業務の9割を削減。
キャリアリンクプレスリリース
キャリアリンクと建退共電子申請専用サイトの利用で
5分完結型の業務への転換に成功
建設DXを推進するコムテックス株式会社(所在地:富山県高岡市、代表取締役社長:竹脇 正貴、以下 コムテックス)は、福地建設株式会社(所在地:鹿児島県霧島市、代表者:福地 茂穂、以下 福地建設)と連携し、入退場管理システム「キャリアリンク」と建設業退職金共済制度(以下 建退共)の電子申請専用サイトを使った電子申請方式への転換により、現場での就労実績申請業務の効率化を実現しました。これにより、従来の証紙貼付方式では1現場あたり1日を要していた就労実績管理業務が5分程度に短縮されています。


キャリアリンクについて
キャリアリンクは、国交省受託事業をきっかけに構築したCCUS認定の現場入退場管理システムです。CCUS認定システムの中で唯一「電話発信」での就業履歴登録が可能で、蓄積したデータはそのままCCUSへ連携できます。現場にカードリーダー等の機器の準備は不要です。現場に割り当てた入退用の電話番号それぞれに技能者の携帯電話・スマートフォンから電話をかけていただくだけの簡単入退場管理を実現します。登録されたデータはCCUSに自動連携可能で、建退共電子申請方式にも対応した形式でファイルを出力できます。


2024年に建設業退職金共済事業本部により実施された「電子申請専用サイトへのデータ連携(試行)」により、キャリアリンクから電子申請専用サイトに取り込める就労実績報告書のファイル作成を行えるようになりました。キャリアリンクを利用する技能者は普段は電話発信や顔認証による入退場登録を行うだけでよく、元請事業者がキャリアリンクと建退共の電子申請専用サイトを利用することで就労実績の申請業務が完了します。それにより現場担当者・技能者双方の業務負担を軽減します。
福地建設での
キャリアリンク導入とその効果
福地建設では技術者の高い能力と実行力からこれまでも積極的に建設現場のDXを推進してきました。
国土交通省とコムテックスが行った2020年の「建設技能者の処遇改善及び効率的な現場管理に関する仕組みの利便性向上に向けた調査・検討業務」への協力を契機に電話発信型の入退場管理方法を導入し、日常業務に定着させてきました。
また、建退共電子申請方式もいち早く現場への導入を進めてきました。そして証紙貼付方式を用いていた際には、1現場あたりの申請業務や付随する証紙の郵送等の業務に1日を要していたものが、キャリアリンクと建退共電子申請方式との連携により、同一作業が5分程度で完結するようになりました。事務作業の大幅な省力化が図られ、現場管理者の負担軽減につながっています。


今後の展開
福地建設では、建設技能者の定着と処遇改善を図る取り組みの一環として、キャリアリンクの活用による建退共電子申請方式の運用範囲を拡げてまいります。
また、鹿児島県のCCUS活用モデル工事においても、キャリアリンクの運用により発注者への提出書類の作成業務の効率化を進めていきます。これらのDX化により優秀な技能者の定着をさらに推進していく方針です。
コムテックスとしても、引き続き福地建設の運用支援を行うとともに、全国の建設会社におけるキャリアリンク活用と建退共電子申請方式の普及促進に努めてまいります。
昨今大きく変化する業界の動向に注目しながら、弊社では、建設・建築業界でのDX化推進を支援しております。DX化推進に向けて取り組んでいるが、なかなか前に進めないとお悩みの会社様がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。